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奏。-かなで-

金色のコルダ二次創作サイト

2024.05.15 Wednesday 23:29

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2008.09.19 Friday 19:12 土浦×香穂子

サンカクブル

土浦→香穂子←加地
ギャグ?

日野さんをめぐってバトル。



※管理人は加地君のキャラを知らないので本物の妄想ですorz
ついでに日野ちゃん若干(というかかなり)幼児化されてます。
それから文章が非常にHE☆TA☆★orz






「日野さん、一年生に貰ったクッキーがあるんだけど、食べる?」
加地が丁寧にラッピングされた包みを差し出す。漏れる甘い香り。
「食べるー!」
しあわせそうに包みに飛びつく香穂子。
「おい加地、日野を餌付けするな!」
べりっと加地に飛びついていた香穂子をはがす土浦。
「やだなぁ、餌付けなんかしてないよ?ただのお裾分け。」
加地がにっこりと微笑みながら包みの中からクッキーを出し、ひらひらと香穂子に見せ付ける。
「あ、あう、あう、クッキー…。」
物欲しそうにクッキーを見つめる香穂子。
それを見てニコニコして加地はこう言った。
「離してあげなよ土浦くん。こんなに欲しそうにしてるのに、可哀相だよ。」
「クッキー、クッキー…。届かない…。」
哀しそうに手を伸ばす香穂子。
それを見て土浦は
「日野、講堂に行こうぜ。何か合わせよう。」
と言った。
香穂子は嬉しそうに目を輝かせ、講堂へ向かおうとした。
土浦がニヤリとしたのも束の間、加地が香穂子に話しかけた。
「僕も行っていいかな、日野さん。二人より三人の方が楽しいよ。」
それをきいた香穂子は更に目を輝かせ、大きくうなずいた。
すると土浦と加地の手を引き、日ごろ鍛え抜かれている脅威の脚力で講堂へ向かった。

「別れの曲を合わせようか、日野。」
これなら弾けないだろ、と土浦が加地に向かって笑う。
すると加地が
「ねぇ日野さん、僕は愛のあいさつがいいな。」
と言った。
加地はどっちにしようかと悩む香穂子の手を取り、最高の決め顔、決め声でこう言った。
「…日野さん、僕は、君の為だけに弾くから。」
ぼんっ!と真っ赤になる香穂子。
困ったように土浦の顔を見る。
「よし、日野。そんな調子じゃまともにヴァイオリンなんて弾けないから、愛のあいさつは却下だな。」
そう言いながらからかうように加地を見る。
色仕掛けはダメか、と加地が小さく舌を打つ。
「別れの曲にしようぜ、日野。」
「ううん、愛のあいさつだよ、日野さん。」
2択を迫られた香穂子はおもむろにヴァイオリンを構える。
土浦と加地が別れの曲か、愛のあいさつか、と息を飲む。

香穂子の指が滑らかに弦を押さえ、メロディが奏でられる。音が軽快に上下する。
ヴァイオリン初心者では難しいだろう。さすがは学内コンクール優勝者と言ったところか。
しかしこの曲は――。

日本国民なら誰でも知っているであろう超国民的メロディが、講堂に響く。

すぅっと、香穂子が静かに息を吸う。そして次の瞬間―――
「♪あんなこっといいなっ でっきたらいいなっ」

ドラ○もんー――――――!!!??
土浦と加地は驚きを隠せない。
だってドラ○もん。
別れの曲でも、愛のあいさつでもない。
しかし驚いたのは土浦と加地だけではなく、講堂にいた星奏学院の生徒全員が固まった。

みんなで固まっていると、香穂子が演奏を中断する。
「どうしたの、二人とも。早く入ってきてよぅ。」
拗ねたように頬を膨らます香穂子に、放心していた加地がうなずく。
「そ、そうだね、ごめん。」
香穂子はにこっと笑うとまた最初から弾き始めた。

細かく上下するメロディ。
土浦がふぅ、と息をつき構える。
加地が静かにヴィオラを構える。
前奏が終わり、土浦が伴奏を始める。
それと同時に加地がヴィオラを奏でた。

香穂子が歌詞を口ずさみながら主旋律を弾き、加地のヴィオラがその音に寄り添うように福旋律を奏でる。
土浦のピアノは二人の音を包むように、支えるようにきれいな音を奏でている。

選曲はともかく、三人が奏でる音色に、講堂に居合わせた生徒は酔いしれたのだった―。

「アンサンブル、楽しかったね。また明日ね!」
じゃあね、と香穂子が二人に手を振り駆けて行く。
土浦と加地はその後ろ姿を見ながら、疲れたような表情をした。
「変な奴だよな…。」
土浦がポツリと呟く。
「嫌なら無理に付き合わなくてもいいんじゃないかい?土浦くん。」
ふぅ、と息をつきながら加地が言う。
「ため息つくくらいなら無理に付き合わなくてもいいんじゃないか?加地。」
クスクスと二人が笑いあう。
「今日の勝者は?」
加地が土浦に訊く。
愚問だな、と土浦が答える。
「わかってるだろ?今日の勝者は―――」

「「日野香穂子。」」

二人が同時にそう言う。

「勝てないよね、日野さんには。」
「だな。」
二人はそう笑いあうと、明日も負けない、と拳を合わせた。


「「でも、ドラ○もんはないよな。」」

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